マックのバイトにどんなイメージがあるだろうか。
忙しそうとかキツそうとかその程度だろう、実際そうである。
私は行く途中も勤務中も帰る途中も家にいるときも、ずっと今すぐにでも辞めてやろうと思っていた。
それでも何とか我慢して3ヶ月は働いた。
なぜならネタになるから。
というわけで今回はその最悪なマクドナルドについて書いていきたい。
しかし、あらかじめ言っておくと私がバイトした店舗が最悪だっただけで、当然他のマクドナルドについては知らないし、アットホームで素敵な店舗も全国にはたくさんあるに決まっている。たぶん。
だからタイトルは「マクドナルドバイトした「最悪の3ヶ月」」ではなく「「最悪のマクドナルド」でバイトした3ヶ月」にした。
あと辞めたあとも働いていた店舗以外は普通に利用させてもらってます。I’m love it.
教えてくれない研修

本来マクドナルドの研修は、映像を一通り見ることから始まる。
それはマクドナルドのありがたい理念・信念に始まり、店舗内の清掃の仕方、バーガーの作り方を含むキッチンでの作業内容などなどの全体像を動画で学び、タブレットで簡単なテストをやった後それに合格すると、晴れて調理場へと移り実際に作っていく。
はずなのだが、人手不足なのか楽をしたいのか知らないが、このチュートリアル映像をほぼ見てない。テストもやっていない。後日、ある程度1人でできるようになってからチュートリアルをやった。
どう見ても順番逆だろ。
そして調理場の研修も、つきっきりで手取り足取りというわけではなく、流れをある程度教えたら教育係は自分の持ち場に去っていく。当然それだけでできるようになるわけはないので、周りの人に聞いたりしながらなんとかやる。
そして1〜2週間ほどで完全1人で持ち場を担当するようになる。早い、早すぎる。
こんな調子だから何が起こるかというと
習ってない・知らないことをやっといてと言われる
→当然わからないので、どうやるんですかと聞き直す
→そんなこともわからないのかと言わんばかりの嫌そうな顔をされる
完全に無駄なラリーが発生する。しかも1度や2度ではなく頻発する。
そもそも最初にきちんと研修をすれば良いだけの話なのだが、その手間を省いたせいで全員が不幸になってしまっている。
バイト経験の少ない高校生ならこれで騙せるかもしれないが、普通の人間は研修放棄が常態化していることに疑問をもちはじめる。
辞めるバイト

こんな状態だから、もちろんバイトはどんどん辞めていく。マックブランドにつられて学生が大量採用されていくが、毎月5人くらい増えた後、5人くらいやめていく。当たり前だ。
研修を終えたばかりの新人が、新人のサポートをしていたりする。最悪の負のスパイラルだ。
しかし、長く続いている人たちは居心地がよさそうなので、新人が使い捨てになろうとどうでもいいのだ。むしろそういう人たちにとっては新人は不安材料でしかないので、そんなに真剣にも教えてないし積極的にコミュニケーションを取ろうともしない。
そして次に何が起きたかというと外国人が増えた。人手不足を外国人で補うのは別に構わないのだが、問題の本質はどう考えてもそこではない。
そもそも日本人もろくに教えられないのに外国人で穴埋めできるわけがない。
やっていた研修といえば、英語版のマニュアル冊子を渡し、これ読みながらでいいからがんばってねという衝撃的な教育放棄スタイル。いやできるわけないだろ。
当然の残業

人手不足が常態化した結果、起こるのは残業だ。
私は鋼の意思で、時間ピッタリになったら上がるようにしていたが、30〜60分の残業は当たり前になってた。さすがに時給は発生するが、残る前提で仕事を振られるのは納得がいかない。さらには忙しくなくてもなぜか退勤予定の時間になると、あれやって帰ってと言われて時間が押す。これに関してはもうただの嫌がらせでしかない。
とある新人に至っては1日目から60分残業していた。そして次の日から来なくなった。
当たり前すぎる。
マネージャーがクソ

以上のすべての元凶は、元締めであるマネージャーがクソだから。
いや人にも店舗にもよるので短絡的で暴力的な結論はよくないが、それでもマックのマネージャーはクソである。一応働いたことがない人に説明すると、マネージャーはよそで言うバイトリーダーみたいな人で社員でも何でもない。
(社員のマネージャーも一応いるがそれは店舗ではかなり上の役職の人で、研修の担当は基本的にバイトのマネージャー)
それなのにやたら偉そうで高圧的で、人の話を聞かずに、一方的に自分の指示だけするような人である。しかも人手不足と多忙のダブルパンチで常にイライラしていた。
さらに厄介なのは新人教育はまともにしないくせに、空いた時間はマネージャー同士で楽しくおしゃべりしていた。長く在籍しているお局たちは楽しそうだった。
それならばと私が暇な時間、外国から来たという青年と少し話していると、怪訝そうな顔を向け、あれやっといてと自分の担当でもない洗い場を指差し去っていった。やはりろくでもない人間だ。
マクドナルドのアルバイトの良いところ

さんざん悪態をついてしまったので、マクドナルドのバイトで良いところも述べておこう。
まず、バイトも利用可能な社割がある。期間限定メニューも対象で、どんな商品でも30%引きくらいで食べられた。
しかし私は結局1度も利用しなかった。
油や揚げ物の匂いを5時間くらい嗅いだあとに、ハンバーガーを食べる気になれなかった。
始業前に食べるのも、一秒でも同じ空間にいたくなかったので気が進まなかった。
次に良い点は、忙しいのであっという間に4〜5時間経つ
他のバイトでは常に時計の針が進むのを今か今かと待ちわびていた自分にとって、これはありがたかった。
しかしもちろん立ち仕事なので、疲労はそれなりにある。キッチンはとにかく暑いし火傷も日常茶飯事なんでお気をつけて。
まとめ
結論として身も蓋もないことを言うと、結局バイトは人間関係に尽きる。
大学生のときにマックでマネージャーをしていた友達は楽しそうだったし、自分が働いていた店舗のマネージャーもかなり長く働いているらしく、合う人には良い環境なのかもしれない。
まあどこで働くにしても合わない人はどこにでもいる。おすすめはしないが、興味がある人は1回くらい人生経験としてマクドナルドで働いてみるのもありかもしれない。
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